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小山芳元通信2010年07月

こんにちは!新潟県議会議員小山芳元です。ホームページは都合により更新できなくなったため、ブログ開設で情報発信します。詳細なプロフィールや政治信条などは、ホームページをごらん下さい。
2010/07/30(金)
なし崩される国是
 菅総理から諮問が求められていた私的諮問機関「新たな時代の安全保障と防衛力に関する懇談会」が、8月に菅総理に答申する報告の全容が明らかになりました。菅総理はこの提出を受け、政権交代後の初となる「新たな防衛計画の大綱」と、それに基づき「中期防衛力整備計画」を、今年末までに閣議決定をするとしています。
 私は、その答申内容を見て、大変な驚きと大きな不安が募ってきました。
 日本がこれまで国是としてきた「非核三原則」については、一方的に米国の手を縛ることであるとして疑問を投げかけ、事実上、三原則のうちの「核の持ち込ませず」を見直すよう転換提言をしています。
 また、「武器輸出三原則」についても、国内防衛産業が「国際的な技術革新の流れから取り残される」と指摘し、武器の禁輸政策の見直しをも求めています。
 更に、米国に向かうミサイルを日本が撃ち落とすことができるよう、憲法が禁じている「集団的自衛権」の行使にまで言及しているなど、これまでの安全保障政策を抜本的に見直す内容が盛り込まれています。


世界の潮流は核兵器廃絶
  新しくアメリカ合衆国の大統領選となったオバマ氏は、チェコのプラハにおける演説で、昨年4月、唯一の加害国である米国の立場を踏まえ、平和で安全な核兵器のない世界を目指す核なき世界を表明し、国際社会の大きな反響を呼びました。
 このオバマ大統領の演説から国際世論が大きく変化し、核兵器廃絶を提唱する平和市長会議の加盟都市が前年の2,536都市から一気に3,037都市になるなど、核兵器廃絶をめぐる国際世論が急速に高まってきています。
 今回の答申は、こうした世界の潮流からも大きく外れたものであると、強く指摘するところであります。


民意とかけ離れた答申
 7月29日の朝日新聞の朝刊に、全国の被爆者を対象にした「被爆65年アンケート」の内容が掲載されていました。
 その中の項目で、「核廃絶実現のため日本政府に臨むことは何か」について、非核三原則の法制化を求める声が60%にも上っています。(私は、県議会で非核三原則の法制化を求める意見書を提出しましたが、自民党、民主党の反対で否決された経過があります。)
 また、「日米間の核持ち込みの密約についてどう思うか」の問いについては、怒りを感じるが57%にも上っています。
 さらに、「民主党政権の誕生で自民党政権と比べ核廃絶への取り組みはどう変化したか」の問いには、「後退した」「何も変わらない」が計71%となっています。
 こうしたアンケート結果を見ても、明らかに今回の答申内容は、民意から大きくかけ離れていると言わざるを得ません。


懸念される危険な方向
 政権交代、参院選与党敗北で再びねじれ国会となった今、こうした安全保障の見直しがどのようにスムーズに行くのか、先行き不透明ではありますが、菅総理が諮問しておきながら答申内容を没にするわけにもいかず、近いうちに国会で論議がされることになるものと思います。
 ましてや、自民党は当然のこととして、民主党内に9条改正に積極的な意見があることからすれば、二大政党が一致して安全保障政策の転換がなされる時期が早まる懸念があります。
 加えて、参院選で第3勢力に躍進した「みんなの党」は、風が吹いている間は意気揚々としていますが、根本的な姿勢は、小泉元政権の行ってきた新自由主義路線とほとんど変わらず、市場経済万能、格差拡大社会を再びもたらすものであり、到底、二大政党の行き過ぎに歯止めをかける勢力になるとは思えません。


「最後の一線」を超える危険性
 私は、これまでの本ブログで、政権交代後の国政状況をみると、段々と自民党、民主党の二大政党の違いが分からなくなり、総保守化に進むと指摘してきました。
 普天間基地の移設先が辺野古になったこと、共に消費税10%アップを主張していること、共に生命保険会社の保険金不払い問題の緩和に向けた過剰接待等を受けていること、民主党がこれまで反対していたソマリア沖海賊船対策の給油活動を容認に転換することなど、こうした実態は、私だけでなく誰が見ても対立軸がなくなっていると、当然に考えるのではないかと思います。
 このことは、これまで社民党が歯止めとなってきた「最後の一線」が、いとも簡単に超えらる危険性が迫っていることを物語っています。
 だからこそ私は、たとえ一人になっても、社民党の旗を降ろしてはならないと自分に言い聞かせ、苦しくとも歯を食い縛って軸足をぶらさず頑張ってきているのであります。
 皆様のご支援と更なるお力添えを、心からお願い致します。


 
 
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