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小山芳元通信2011年05月08日

こんにちは!新潟県議会議員小山芳元です。ホームページは都合により更新できなくなったため、ブログ開設で情報発信します。詳細なプロフィールや政治信条などは、ホームページをごらん下さい。
2011/05/08(日)
原発事故には終わりはない
 東日本大震災の発生から約2か月が経過しましたが、一旦事故が起こると収束がつかないことを、福島第一原発はあらためて物語っており、子や孫の代まで廃炉となった原発の管理と、放射能汚染の恐怖を引きづって行くことになります。
 チェルノブイリ原発事故では、今でも多くの人が後遺症で悩まされ、事故発生以降、被曝により多くの死者が出ているものの、公式発表は事故当時の31人の死亡にとどめられています。
 加えて、事故のあったチェルノブイリ原発は「石棺」で覆い隠されていますが、その中ではいまだ核反応を起こし、コンクリートも老朽化して、新たな「石棺」対策が必要であるとのことであり、こうしたことがこの先も繰り返されることになります。
 福島第一原発事故では、これまでの間、女性職員4人が限度を超えて被爆したとの発表がされましたが、そんなものでは済まされず多くの被爆者が出ていることと思われるものの、そうした情報がなかなか表面化していません。
 加えて、発表している以外に発表できない相当量の放射性物質が、空や海に放出されていることが十分に想定できます。

いまさらの「脱原発」はパフォーマンス
 連休を返上しての国会開催、たまたま見たテレビでは、新潟県出身の民主党女性参議院議員が質問を行っており、「脱原発宣言」すべしと菅総理に迫り、エネルギー政策の転換を求めていました。
 当然、エールを送りたい質問でありますが、新潟県出身なら国会議員になった段階で原発の危険性を訴え行動を展開すべきであり、そうした姿勢を維持し運動を展開してくるのが本来の姿であります。
 しかしながら、民主党は新たな原発14基を新設するエネルギー計画を促進していることと同様、いままで推進の立場にいながら、事故が起こったら今度は一転して「脱原発」に変わる姿勢は、私に言わせれば何をいまさらであり、そうしたパフォーマンス的なものにはエールを送る気にもなりません。

自民党にも気骨ある国会議員が
 そうした中、朝日新聞の紙上討論において、自民党河野太郎衆議院議員は、「核のゴミの捨て場がないのに原発増設をしてきた」、「原発の安全神話はもともとおとぎ話」、「原子力関連委員会の主要メンバーの多くは電力会社出身で占められている」、「自民党は電力会社から金をもらって巨悪と添い寝し、利権が行政をゆがめた」、「3月11日で隠してきたうみが全部出た」として、自民党は国民に謝罪すべきだと極めて明快に持論を述べています。
 自民党で数少ない「脱原発」論者であり、権力に迎合しないこうした姿勢こそエールを送りたいと思います。

唐突な浜岡原発停止発言
 菅総理は、唐突に浜岡原発の停止を発表しました。もともと活断層が指摘され、東海地震の発生が極めて高い地域の原発立地だけに、私に言わせれば浜岡原発停止は当然であります。
 しかしながら、これも福島第一原発事故が起こる前に、菅氏が首相になった時点で、そうした姿勢を国民に示せば立派ですが、何か支持率アップを狙った点数稼ぎをしているようにしか映らず、エールを送る気になれないのは私だけでしょうか。
 
私が提唱する「脱原発」3段階プラス1
 原発は「コストが安い」「環境にやさしいクリーンエネルギー」を大義名分に危険性を圧殺して促進されてきました。
 しかしながら、今回の福島第一原発の惨状を国民が眼のあたりにして、処理対応にこの先膨大な費用がかかることや、空に海に放射能をまきちらし大変な環境汚染をもたらしている現実は、もはやコストや環境どころではないことを認識したと思います。
 しかしながら、こうした惨状にあっても、いまだに原発推進論が展開されている実態は極めて残念であります。
 私は、「脱原発」に向け3段階プラス1を提言します。
 第1段階は、浜岡原発だけでなく、すべての原発をいったん止めて徹底的な安全チェックを行い、安全が確実に担保できる原発のみ、やむを得ない対応として対応年数までは徹底管理のもと稼働させるしかありません。(30年とされる対応年数の延長は絶対に認めない。)
 第2段階は、LNG火力発電を国策に切り替えて早急に事業を完成させることと、加えて、本格的に取り組めば原発20基分に相当するという揚水発電を早急に事業化すべきです。
 第3段階は、そうした対応の間に、国策で太陽光、風力、地熱、波浪などを利用した、自然エネルギーを促進させるべきであります。
 最後にプラス1は、国民が余計な電気を使わないように節電に努める、これで十分に対応できると判断します。
 
 
 
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