小山芳元通信2012年06月

こんにちは!新潟県議会議員小山芳元です。ホームページは都合により更新できなくなったため、ブログ開設で情報発信します。詳細なプロフィールや政治信条などは、ホームページをごらん下さい。
2012/06/30(土)
 新潟県では、震災がれきの処理問題が大揺れにもめています。民主党政権の初動対応のまずさが、地方に広域処理を求める結果につながっていると考えます。私としては原則現地処理すべきであり、放射性物質の拡散はさせるべきでないと考え、以下に見解をまとめました。

放射性汚染廃棄物との認識が必要
◆放射能性物質は拡散させないのが原則である。がれきに付着した放射性物質を別の場所に移動させるべきではない。
◆がれき処理の間違いは焼却することである。燃やせば必ずセシウムなど放射性物質が環境中に出て、焼却灰にも残る。
◆放射性物質の量は焼却では減らず、がれきが焼却で15分の1になれば、放射線濃度は15倍になる。
◆本県5市では、国際原子力機関(IAEA)安全指針を基に、一般廃棄物と同レベルとして扱える1キロg当たり100ベクレル以下のセシウム濃度を自主的な受け入れ基準を設けている。
 しかし、東電は、柏崎刈羽原発内で出た放射性セシウムが100ベクレル以下の低レベル放射性廃棄物もドラム缶に入れ厳重管理し、搬出後もコンクリートや土で外に漏れ出さないようにしている。
 これは、廃棄物処理法第2条には「放射能に汚染されたものを除く」と規定しており、どれだけ放射線量が低くても通常のごみ焼却処理は違法である。

焼却場の性能問題
◆放射性物質を含むがれきは、焼却されることによって濃縮され、汚染水となって流れ出す心配があるが、一般の焼却場では排水処理装置が放射性物質の除去に対応できているのか、放射性物質の拡散を確実に防ぐ能力に問題はないのか。
※11・9 群馬県伊勢崎市の最終処分場で、放射能の基準を超える排水。
※11・11 横浜市では南本牧廃棄物最終処分場の放流水を浄化する装置内の放射能度が高まる。
※12・3 千葉県君津市では最終処分場からヒ素の有害物質が漏れ出す。
◆5市の埋め立て処分地は、長岡市の栃尾を除きいずれも屋根がなく、年間1800ミリの雨が降り注ぎ、これがゴミの間を通り抜け汚染水にならないか。
※中越地震、中越沖地震で大規模な地殻変動で、防水シートなど目に見えない部分が大きく破損していることも十分に予想がされる。
◆排ガス処理装置(バクフィルター等)が設置されている施設が必要であるが、能力そのものが疑問視されている。
※環境省は99.9%除去できるとしているが、試験焼却した島田市のデータでは、バクフィルターのセシウム 除去率はたったの60%であった。
※国内バクフィルター製造会社は、あくまでも粉塵やばいじんの装置であって、放射性物質に対応できるように作られておらず、10社に10社とも気化した放射性物質をバグフィルターで除去することは不可能としている。
※保安院も「はっきり言って無理」としている。
◆がれきを受け入れ予定する自治体は、既存の施設で放射性物質を除去できるとしたならばその根拠を、できないならどうやって除去するのか明示が必要だ。国が安全としている」からでは、市民の安全の期待に応えられるか。

現地の状況など
◆視察した被災地(石巻市、郡山市)では、何が何でもとは広域処理を望んでいない。がれきはもともと使っていない土地にあり、がれきがあるために復興が進まないというものではない。
◆災害廃棄物の迅速な処理のためには、専用の仮設焼却炉を現地に造ることが最も効果的で、現地雇用も発生する。現地の人の声も多くある。
◆政府は復興の妨げになるがれきを、全国各地で引き受けてもらって2年間で処理しようとしているが、県外持ち出しは全体の2割、8割を2年間で地元処理できるなら、残りの2割は地元で3か月の期間を延せばで処理できるはず。
放射能汚染の拡散の疑いがある中、なぜ1兆5約億円もの予算をかけて全国に持って行って処理しなければならないのか疑問。
◆村井宮城県知事は、当初のがれき処理量から相当程度圧縮されるとのことで、「県外へのお願は、これで打ち止めと受け止めている」と記者会見している。

震災がれき問題の背景
◆国が1か月と間を置かずに被災地での処理体制を確立するのが責務であった。
がれき処理量が東日本大震災とほぼ変わらない阪神淡路大震災では、災害廃棄物を処理するための仮設焼却炉を、3か月から1年以内に順次34基を設置稼働させた。
 しかし、東日本大震災では、岩手・宮城両県の仮設焼却炉の計画は27基で、1年以上たった4月現在でも稼働しているのは僅か5基。この政府の対応遅れを広域処理で対応しようとしているのは責任回避。
◆政府の処理単価は1トン当たり約6万円の計算、阪神淡路大震災のときの3倍、新潟中地震の2倍にも及ぶ。
この焼却主義こそが、がれき処理を焼却炉メーカーの利権とならしめ、がれき処理の肥大化を招いている。がれきについて真の問題は、どこで処理するかでなく、どう処理するかである。
スポンサーサイト

 | Copyright © 小山芳元通信 All rights reserved. |  Next

 / Template by パソコン 初心者ガイド